岡山大学創立にあわせて1949年(昭和24年)に設置されて以来75年以上の長きにわたり、岡山大学理学部はこの岡山の地で文字通り理学教育・理学研究の中心地としての役割を果たし続けています。
自然現象の普遍的な原理・法則の解明を目指す学問分野、それが理学です。中学・高校では数学と理科を独立した教科として学びますが、いずれの教科も自然現象の理解を支えるのに必要な「ちから」の養成をその任としています。大学ではそれらの分野を専門とする5学科、すなわち数学、物理学、化学、生物学、地球科学の各学科が「理学部」の名の下に連携し、そこでは最先端の研究で世界をリードする数多くの研究者が、日々、研究を進めると共に学生の教育に勤しんでいます。
岡山大学理学部が提供する教育の大きな特徴は学生の自主的な学びの尊重です。自分の志す学問分野を極めることを目標とする専門力プログラム、理学部の各分野が提供する特別な講義、演習、実習を修め、最終学年を待たずして独自の研究を推進するフロンティアプログラム、学問分野の垣根を超えて、複数の分野でのエキスパートを目指す学際プログラム。理学部生はこれら3つのプログラムを、入学時の学科によらず、入学後に選択することができます。また、臨海実験所、界面科学研究施設、異分野基礎科学研究所での教育、研究も選択可能です。このような理学部ならではの専門性と多様性を活かし、これまで多くの学生が自分に適した自分なりの「理学」を修め、あるいは大学院に進学し、あるいは社会に羽ばたいて行きました。
岡山大学はSDGs、すなわち持続可能な開発目標(Sustainable Developmental Goals)を重視し、その実現を目指した教育・研究を推し進めています。我々の生活を持続可能なものにするために、自然現象の理解は不可欠です。時折「理学部は基礎研究だから世の中の役には立たない」という声が聞こえてきます。しかし、そこには大きな誤解があります。我々の属する自然環境の理解無くして、我々の生活の質の維持向上はあり得ません。実際、光合成研究、新素材開発など、理学部で遂行されている基礎研究は、SDGsを基礎から支える大きな柱として世界中からも注目されています。最先端の基礎研究が未来を見据えた教育をささえ、そしてその教育が世界をリードする最先端の基礎研究の進展へとつながる。教育と研究はまさに理学部を支える両輪であり、SDGsを実現する原動力となっています。
また、岡山大学は地域との連携に主眼を置いた研究力強化、日本人学生と外国人学生が共に学習し理解し合う共修環境の整備を積極的に進めています。理学部においても、これらの観点からの地域との交流、海外との交流は大きな達成目標の一つとなっており、国内外と共同した研究拠点形成と研究推進、研究者や留学生の受け入れ/送り出しなど、さまざまな試みを実施しています。最先端の研究者と共に、多様な人材の集う環境で、地域や世界と密接に繋がった「活きた」学びを実践する。そのような学びを通して、未来を見据えて自然科学の理解を目指し、地域で、世界で、さまざまな場での活躍を目指す若い力を、岡山大学理学部は応援します。
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