岡山大学 理学部

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講演会のお知らせ (6/26:竹延 大志 氏 (名古屋大学大学院工学研究科 教授))

2019年06月24日

講演題目:電解質が拓く物性物理と新機能
講師:竹延 大志 氏 (名古屋大学大学院工学研究科 教授))
日時:2019年6月26日(水)14:00~
場所:コラボレーション棟3階 コラボレーション室
要旨:
Si electronicsと共に発展した元素置換によるキャリアドーピングは、銅酸化物高温超伝導体の発見により新たな物理現象や機能を探索する有力な指導原理となった。一方で、元素置換は連続的なキャリア密度制御に膨大な試料作製を必要とし、安定相が得られない場合も少なくない。近年、本問題を解決する新手法として、電解質を用いた電気二重層ドーピングや電気化学ドーピングが注目されている。本手法は対象物質を電解質と接触させ数ボルトの電圧を印可するだけで、単一試料を用いた連続的なホール・電子のドーピングが可能である。加えて、通常の静電的なドーピング手法では到達が困難である高キャリア密度(面密度>10^14/cm^2、体積密度>10^20/cm^3)や高強度電場(>10MV/cm)も実現できる。我々は、本手法を幅広い物質系(有機材料・ナノカーボン材料・原子層材料)に拡張し、新たな物理現象や機能の探索に挑戦している。
 本講演では、金属/絶縁体転移・円偏光発光・熱電特性などを紹介し、本手法の可能性を聴衆のみなさんと一緒に議論したい。

連絡先:神戸高志(内線7829)

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