岡山大学 理学部

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鹿児島湾奥部海底にレアメタル鉱床を確認

2011年04月19日

 自然科学研究科先端基礎科学専攻(理学部地球科学科)の山中寿朗准教授と千葉仁教授を代表とする研究グループは,鹿児島湾奥部海底で2007年に発見した熱水噴出孔の海底下に,レアメタルの一つアンチモン(Sb)を主成分とし,金を含む有望な鉱床が存在することを確認しました。
 アンチモンは輝安鉱として含まれ,その鉱体の埋蔵量は1500万トン程度,品位6%Sb(アンチモンとして90万トン)と推定されます。この量は,国内で1年間に消費されるアンチモンの180倍に達するものです。
 日本には鹿児島湾奥部に存在するような海底火山は多数あり,同様な鉱床が未発見のまま残されていると期待されます。
 今回確立した観測手法による新たな熱水鉱床の発見の促進や,本海域における鉱床の成因や分布形式を明らかにすることで,日本固有の資源の正確な埋蔵量の推定に大きく貢献するものと期待されます。


山陽新聞記事(平成23年4月20日掲載)
山陽新聞社、海洋研究開発機構の許諾を得て掲載しております。転載は禁止されております。

報道発表資料へのリンク
http://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/soumu_pdf/press23/press-110419-6.pdf
http://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/soumu_pdf/press23/press-110419-6-2.pdf

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