講演会のお知らせ (12/16:好村滋行先生 首都大学東京 大学院理工学研究科)
2015年12月02日
演題:生体膜マイクロレオロジー
講師:好村滋行先生(首都大学東京 大学院理工学研究科)
日時:12月16日(水) 15:00
場所:理学部21講義室
概要:
マイクロレオロジーとは、コロイド粒子などの微粒子のブラウン運動や、その外力に対する応答を測定することによって、極めて微小量の物質の粘弾性的性質を調べる新しい実験手法である。
この方法を用いると、例えば生きた細胞一個の弾性率の周波数依存性を調べることができる。我々は、生体膜の環境が粘弾性体であるとみなすことによって、生体膜内で異常拡散が起こることを理論的に示した。
逆に生体膜中の拡散挙動を調べることによって、細胞質の粘弾性を知ることが可能となる。また、生体膜自体のブラウン運動から、細胞質の粘弾性を知ることもできる。我々の定式化を通じて、「生体膜マイクロレオロジー」という新しい測定手法を提案したい。
連絡先:甲賀研一郎(内線7904)