独立行政法人日本学術振興会の科学研究費助成事業の一つである「平成27年度新学術領域研究(研究領域提案型)」に6月29日、本学が計画研究機関として採択されました。
同事業は研究者や研究者グループから提案された、我が国の学術水準の向上・強化につながる新たな研究領域について、共同研究や研究人材の育成等の取り組みを通じて発展させることを目的とするものです。今回、大学院自然科学研究科(理)の野原実教授らが、計画研究代表として、「J-Physics:多極子伝導系の物理」(領域代表者:神戸大学大学院・播磨尚朝教授)という課題に参画。5年の事業期間に新しい超伝導体の発見や高性能熱電材料の開発につながる研究開発を進める予定です。野原教授は、「岡山大学を新物質開発の世界的な研究拠点にしたい」との抱負を語りました。
本学は、平成25年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。また特に物理学分野の基礎研究には秀逸な人材と研究シーズが集積されています。今回の事業採択においても、大いに人材と研究シーズを利活用しつつ、新たな学術の継承や社会を革新する発見や材料開発などに役立てていきます。
【本件問い合わせ先】
大学院自然科学研究科(理)教授 野原 実
TEL:086-231-7828
(15.07.07)