岡山大学 理学部

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11/12:講演会のお知らせ 竹森 那由多 氏(大阪大学・大学院理学研究科・准教授)

2026年10月16日

日 時 : 11月12日(木)16:00-17:00
会 場 : 理学部本館 第21講義室
講 師 : 竹森 那由多 氏
(大阪大学・大学院理学研究科・准教授)

【タイトル】
周期性を超えた物質の世界 ― 超均質性と準結晶超伝導 ―

【講演要旨】
 結晶の周期性は、固体中の電子状態や物性を理解する上で重要な役割を果たしてきた。一方、周期性を持たない構造においても、長距離にわたる秩序が存在し、周期結晶とは異なる特徴的な物性が現れる。本講演では、非周期構造における秩序と物性の関係について、超均質性(Hyperuniformity)と準結晶超伝導を中心に、理論研究を紹介する。
 超均質性とは、長波長極限における密度揺らぎが通常の無秩序系よりも強く抑制された構造的性質であり、結晶だけでなく非周期構造や無秩序構造にも見られる。特に、超均質なフォトニック構造では、周期性を必要とせずにフォトニックバンドギャップが形成されることが知られている。本講演では、準周期構造における超均質性の定量的評価と、フォトニックバンドギャップ形成との関係について議論する[1]。
 また、準結晶は並進対称性を持たない一方で、長距離秩序を有する物質であり、近年では準結晶における超伝導も実験的に観測されている。周期結晶ではBloch状態に基づく超伝導理論が確立されているが、並進対称性を持たない準結晶では、超伝導状態の空間構造や磁場応答に特有の性質が現れる。本講演では、準結晶におけるCooper対の空間構造[2]や、比熱などの熱力学的性質[3]、さらに磁場中における超伝導状態[4,5]について紹介し、非周期的な構造が超伝導特性に与える影響を議論する。

[1] N. Takemori and A. Yamamoto, J. Phys.: Condens. Matter 37, 355701 (2025).
[2] S. Sakai, N. Takemori, A. Koga, and R. Arita, Phys. Rev. B 95, 024509 (2017).
[3] N. Takemori, R. Arita, and S. Sakai, Phys. Rev. B 102, 115108 (2020).
[4] T. Fukushima, N. Takemori, S. Sakai, M. Ichioka, and A. Jagannathan, Phys. Rev. Research 5, 043164 (2023).
[5] T. Fukushima, N. Takemori, S. Sakai, M. Ichioka, and A. Jagannathan, in preparation.

問い合わせ先:異分野基礎科学研究所
村岡祐治(内線 7898)

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