岡山大学 理学部

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合成途上のタンパク質を検出する実験手法を開発

2011年12月13日

 生き物の単位である細胞の中では、遺伝子を設計図として様々なタンパク質が生まれて
働いています。タンパク質はアミノ酸が多数、特定の順番でつながることによって合成
されます。これまで、細胞内で合成途上状態にあるタンパク質の鎖を検出する方法がなく、
「合成途上鎖」は研究の盲点となっていました。

 京都産業大学、岡山大学、京都大学の研究グループ(代表:京都産業大学 総合生命
科学部 伊藤維昭教授)は、完成したタンパク質と区別して合成途上鎖を検出する方法を
世界で初めて開発し、合成途上鎖の全体像を“ナッセントーム”と呼ぶことを提案しました。
この方法を利用して、タンパク質合成の過程が厳密な品質管理をうけている様子を明らか
にしました。

 本研究の成果は2011年12月5日(米国東部時間)に米国の科学雑誌PLoS ONEに
オンライン掲載されました。

<図> 細胞内の合成途上タンパク質の検出。合成途上鎖にはtRNAが共有結合している
ことを利用して、合成途上のタンパク質を通常のタンパク質から電気泳動で分離する。
この実験では、合成直後のタンパク質を優先的に標識して観察している。

【本件問い合わせ先】
京都産業大学総合生命科学部 教授
  伊藤 維昭
電話:075-705-2972
FAX:075-705-2972
岡山大学大学院自然科学研究科 准教授
  阿保 達彦 (理学部生物学科)
電話:086-251-7862
FAX:086-251-7876
京都産業大学総務部広報室 宮川
 電話:075-705-1411
FAX:075-705-1987

詳細は報道発表資料をご覧ください。

参照リンク

http://www.science.okayama-u.ac.jp/up_load_files/pdf/press-111208.pdf

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