世界最高重心エネルギー7TeVでの実験好調
2011年10月05日
岡山大学が参加しているラージ・ハドロン・コライダー (Large Hadron Collider:LHC)
のアトラス実験が好調に進んでいます。世界最高重心エネルギー(7TeV)での陽子―陽子
非弾性散乱の散乱断面積測定結果が9月6日のNature誌に発表されました。
今回の測定結果は陽子がエネルギーとともに緩やかに膨張していることを示すとともに,
今後,新エネルギー領域での多くの実験結果を出し,素粒子物理学に新粒子存在の有無な
どの新境地を切り開く可能性を示唆しています。
アトラス実験は,スイス・ジュネーヴ近郊にある欧州合同原子核研究機構セルンで行わ
れている世界38カ国178機関の国際共同実験で,日本からは岡山大学を含め,15の研究機
関が参加しています。
【本件問い合わせ先】
岡山大学大学院自然科学研究科 (理学部物理学科)
教授 中野 逸夫
(電話)086-251-7817
(FAX) 086-251-7868
◇アトラス実験日本チームのホームページもご覧ください。