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会長挨拶


 岡山大学理学部同窓会長への就任にあたり,ご挨拶を申し上げます。前会長の本水先生から,理学部同窓会長を引き継ぎ,身の引き締まる思いでおります。私は,1978年3月に岡山大学理学部生物学科を卒業しましたので,卒業後45年が経過し,時の流れの速さを実感しております。しばらく他大学に勤務した後,2003年から2021年3月まで岡山大学理学部にお世話になりました。この間にも理学部は大きな変化を経験しています。2016年に,研究の活性化により,理学部が母体となって異分野基礎科学研究所が設置されたことは,特に大きな出来事です。2021年にはその建物が新営され,同時に理学部2号館が改修されています。ここ数年間は,新型コロナ感染症拡大のためキャンパスを来訪された方も少ないのではないかと思います。機会があれば,一度訪問いただいて,理学部の発展の様子をご覧いただければと思います。

 このような変化の中にあっても,理学部は数学科,物理学科,化学科,生物学科,地球科学科の5学科体制を維持し,高度な教育・研究がますます活発に行われています。理学部は,これまでに,教員と学生の協働によって数多くの学術的成果を挙げるとともに,幾多の知的社会を担う人材を輩出し,理学部を巣立った同窓生は8,200人余,大学院の同窓生は4,000人余にのぼり,各方面で活躍されています。この中には,世界各地からの留学生も相当数含まれており,それぞれの国の発展に大きく貢献するとともに,我が国との懸け橋の役割を担っています。

 理学部同窓会は,理学部5学科の同窓会を横に束ねるものとして,平成24年10月に設立され,これまで活動を重ねて来ています。例年,全学の同窓会が主体となって開催されている岡山大学ホームカミングデーと合わせて,理学部講演会,各学科の研究紹介,同窓生懇談会などを開催し,理学部の研究の現状を紹介していただくとともに,同窓生の親睦・交流を深めています。関東には支部も置かれており,親睦を深める集まりが持たれています。また,大学院博士後期課程進学者のうち優秀者を対象に奨励費を贈呈するなど,在学生に対する支援も行っております。今後も,同窓生の方々の相互の繋がりを大切にしながら,理学部同窓会と母校岡山大学理学部の一層の発展を目指して,本会の活動に取り組んでまいりたいと存じます。会員の皆様には,引き続きご支援,ご協力を賜りますよう,お願い申し上げる次第です。最後になりましたが,皆様の益々のご健康とご活躍を祈念しつつ,ご挨拶とさせていただきます。                             

(令和5年6月)



岡山大学理学部同窓会
会長 富 岡 憲 治
(昭和53年卒業,岡山大学名誉教授)
                                     


 

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