担当者 | 岡本 秀毅 准教授(化学科) |
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開催日時・期間 | 平成24年11月28日(水) 16:15〜17:45 |
開催場所 | 理学部本館22講義室 |
化学者であるジャーナリストが一般向けに著した解説書中の問題提起を参考に,玉石混合の情報を科学者として正確にとらえる必要性について考える。
「化学物質」が危険で有害なものとして嫌われる一方,「天然」あるいは「オーガニック」と冠されると我々に優しくよいものである印象を持つ.例えば,ダイオキシン,合成洗剤,合成着色料に対しては誰もが生体や環境に悪影響を及ぼすと「何となく感じている」。まず,これらの化学構造,性質,有害性等の「客観的」なデータを確認した。続いて,漠然とした嫌悪感を抱かれているこれらの化学物質の正確な情報を知り,適切に取り扱うことで,科学者は有害な化学物質への対処や有用な化学物質の活用をすべきであることを議論した。
参考図書:「化学物質はなぜ嫌われるのか−化学物質のニュースを読み解く」 佐藤健太郎著,技術評論社(2008)